佇む猫

朝、黒き大きな猫プクは巡回にでるべく家を出たそうそうわたしがドラメと命名したキジトラの大猫と喧嘩をした。
たぬきの如きドラメ猫はわたしに姿を見られたと、知った途端逃げ出した。

大猫の多い世の中だこと。


この猫さんとはコンビニに行く途中で遭遇。

その前にSPにはお昼ご飯を届けて、SP食べ終えた後水仙の花咲く家のお庭に入り込んでイノコズチだらけとなる。

イノコズチだらけになるもSPは猫だがわたしは人間だ。
SPよ。イノコズチとってやるよ。と。言って人に家の庭に入り込むわけにはいかないじゃないか。

元竹山、次ハゲ山、今掘り返した山。と進化を遂げたもっと以前は秘密基地と命名した他人の地所にはドードーと入り込んでいたが、ここの地主には作物を頂くことの了解はとっていた。
次、小道のある家の小道にもドードーと入り込んでいたが、ここだってこの家の人の了解は取り付けていた。

つまり、わたしだって根っからズーズーしい性格なわけじゃないんですよ。

イノコズチだらけになったその後、SPは濡れ縁に上がり込んで眠ってしまった。
SPまた来るからな、コンビニでコピーとってお茶買って銀行に行って帰ったらまたここに来るからな。

なのでまた、水仙とイノコズチの家の前にやってきた。が、いない。
どっかに行っちゃったのか、、。

だが!!にょーん声。SPじゃないか!
テラスのある家にいた。
おいでSPうちに来るんだ。

SPにょーん鳴きしながら付いてくる。
とうとうSPうちの猫となるか?!

わたし人気のないことを見澄ましてSPのイノコズチをとってやる。

このようにイノコズチのかたまりまで毛皮に付着していた。

だがSPここの地点からいっかな動こうとしない。
抱っこしようとすると抵抗する。

SPプク兄ちゃんも家にはいるから来るんだ。
みんなで暮らそう。

だが、SPは動かない。

佇むSP。銀杏色の瞳が相変わらず美しい。

仕方ない。今日は引き上げよう。

家に帰ると何かを必死に訴えかけるちゃちこ。

SPをうちの猫にしないで!と、訴えかけているような気がする。
ちゃちこ、そのような考えではいけないのだよ。SPはプクの妹なのだ。

うちに来てみんな仲間になるのだ。





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