運動会日和

SPがいない。
昨日の夕べ、いつもの菜の花畑に言ったがSPはいなかった。
盲学校のグラウンドにもいなかった。

どうしたんだ?!SP。夜になると菜の花畑でわたしを待ってじゃないか!
SPの名を呼んでSPの立ち寄りそうなところを探したが、どこからもにょーん声は聞こえなかった。

まさか!SPの身に、、。

そんな不安な夜は明け、本日雲一つない晴天。
晴天ならば工事は行われる。
だが、流石の穴掘り工事もだいぶ地味になってきたものよ。
と、思ったら、、。

これでSPが寄り付く筈がないじゃにか!

絶好の晴天の運動会日和。運動会か?って、いえ運動会の練習です。
練習だということは本番まで当面グラウンドでの祭りが執り行われるのです。
ということは運動会が終わるまではSPが逃げ隠れするじゃない、、。

盲学校が運動会なのです。
グラウンドは当然盲学校のものなので、ここで日々練習が行われるのです。
運動会が終わればSPは戻ってきてくれるのだろうか?

もー、運動会が終わるまでSPの安否が不明だと?
そんなことがあってたまるかい!

わたし運動会の練習見物をちょいとして、その後SP探しに精を出しました。
SPの立ち寄りそうなところでSPの名を呼び、見つからなかったら人んちの庭くらい入り込んで探索しようかしら?
ここでもわたしは不審人物に見られそうだ。

わたし心からこの辺で事件が起きないことを祈り、且つ防犯カメラが作動していないことを祈った。

するとテラスのおうちのとなりくらいでにょーん声。SPだ。
SPオートバイのカバーの下で昼寝をしていたらしい。

出てきてわたしに挨拶してくれました。
元気だ!あー良かった。

暑いので日陰でわたしに挨拶してくれた。

元気であまりお腹もすいてないらしい。
夜、あの菜の花畑に来るんだよ。わたしも必ず行くからね。

だが、今夜もSPはあの菜の花の原には来なかった。
工事はぼちぼち終わりそうだし、今度の土曜にで運動会は終わる。

SP帰ってくるんだ!